カンポットペッパー農園記事(その2)

胡椒は伸び盛り:胡椒プランテーションの様子

 一昨日胡椒プランテーションを訪れました。心配していた水不足も、本格的な雨が数回降ったために当面の心配がなくなりました。前日の雨で下の写真の様に畝の間に水が溜まっています。

 雨水のおかげで貯水池を使わずに済んでいるので、下の写真の貯水池の水位も1.6mほどを保っています。

 昨年4月にはまともな雨が1回しか降らず、その後も雨が少なかったために乾季に水不足に陥りました。
今年4月は本格的なスコールが3回ありましたので、今年は例年通りの雨が期待できて次の乾季は大丈夫そうです。

 恵みの雨のおかげで胡椒は伸び盛りです。背丈は2mを超えてきています。
下の写真の白矢印の様に、添え木に足を延ばしてしっかりと絡みついていきます。

 また、写真でわかりますが、胡椒の蔓を添え木に赤褐色の紐で結び付けています。蔓が伸びるたびに紐で結ぶので、ワーカーは毎日この作業に追われています。
因みに、この赤褐色の紐は、下の写真のkhleng Porという木の皮から取ります。

 下の写真の様に花(白矢印)もだいぶ咲いていますが、この花をそのままにすると全体の成長が遅れるので、全て摘んでしまいます。

 中には、下の写真の様にすでに実をつけているものもあります。実は昨年9月に植えた時に既にあった枝にでき、植えた後で伸びた枝にはできません。この実はもちろん普通の胡椒ですが、収穫して売るほどの量はできませんので、一部がワーカーのおかず用になります。
日本では実を乾燥させて削って黒い粉にしたものが一般的ですが、カンボジアでは青い生のままの実をエビやイカと炒めて食べる料理が人気です。

 この後、5月前半には肥料を与えます。弊社の農園はKampot Pepperブランドを名乗るために、完全な有機栽培ですので、肥料も牛糞とコウモリの糞、プラス隠し味の牛骨粉を与えます。
下の写真は、準備してある牛糞です。

本格的な収穫は、来年の3月~5月になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です