カンボジアの農業プランテーションは高い利益の可能性を秘めている

2014年3月18日

私が50歳を過ぎてから起業し、カンボジアで農業プランテーションを始めた大きな理由の1つは、高い投資利益率が得られる可能性にあります。

<カンボジアで(投資の)利益率が高い訳>

カンボジアの農業プランテーションは、上手く運営できれば、日本での通常のビジネスとは桁外れに(投資)利益率が高く、また、同じ東南アジア諸国の特に日本人になじみ深いタイ、マレーシアと比べても数段利益率が高いです。

例えば、東京ディズニーランドと同じ大きさのゴム農園が日本のマンション一軒分のお金で買えます。
これぐらいの大きさのゴム農園をまともに運営すれば、天然ゴム価格の変動具合にもよりますが、ほぼ大企業のサラリーマン(管理職)並の年収が得られます。
一方で、日本でマンション一軒に投資しても、収益はご案内の通り、その1/10以下程度です。

また、天然ゴムの本場タイ、マレーシアで同じ大きさのゴム農園を買おうとすると、地価が高いため3-5倍のお金がかかります。
つまり、同じお金で1/5~1/3の大きさしか買えません。ゴム農園の売り上げは、大きさにほぼ完全に比例するので、同じお金を投資しても1/5~1/3の売り上げにしかなりません。

それでは何故、「カンボジアなんか」が利益率が高くなるのでしょう?
それは、多くの 日本人に「カンボジアなんか」と呼ばれる東南アジアでも最後尾の開発遅れの為に、極端に物価、地価、人件費が安いからで、そのために例えば天然ゴム農園も安く買え、安く運営できるのです。

現在、カンボジアの1人当たりのGDPは1000ドル以下で、日本の30分の1以下、タイ・マレーシアの5分の1以下です。それだけしか稼げない、つまり稼ぎ=給料=人件費が極端に安い。
実際、カンボジアの最低賃金は月81ドル。工場や農園の労働者の給料は月100ドル前後です。

また、その給料で十分生活できるためには、物価も地価も格安な必要があります。

<なぜ、農業なのか>

当然、「物価、地価、人件費のコストが極端に安いことはわかったけど、カンボジアで安く物を作っても、売るときも高く売れないんじゃないの? GDPが低いのはその証拠だよ。」
という反論もでてきます。

しかし、国際価格の決まっている商品は、どこの国で作ってもほぼ同じ値段です。
例えば、天然ゴムの値段は、カンボジア、タイ、マレーシアどこで作っても、ほぼ同じ(国際価格近辺)で売ることができます。

そこで、タイ、マレーシアよりも、カンボジアで国際価格の決まっている商品を作れば、安く作れる分(投資の)利益率が高くなるという訳です。
カンボジアで国際価格が決まっていて、簡単に始められるものといえば、農業、中でも輸出用の商品作物、即ち、米、天然ゴム、胡椒、キャッサバ、等になります。

例えば、国際価格の決まっているものと言っても、当たり前ですがカンボジアで半導体は簡単には作れません。
一番簡単で、リスクもないのは農業です。なぜなら、カンボジアの主力産業で多くの安定的に運営されている実績、経験、ノウハウがあるからです。

実際、例えば、天然ゴム農園はいたるところにあり、収穫した樹液の売り先のゴム工場もいたるところにあってすぐに見つかります。また、ゴム作りのノウハウを持った安い労働者もふんだんにいます。
従って、天然ゴム農園を買えば、運営にはそれほど不自由しないわけです。

これまでの議論から、「カンボジアなんかで、農業なんか」に高い収益可能性があるということになる訳です。

<ラオス、ミャンマーとの違い>

但し、これまでの議論では、「カンボジア」を「ラオス」や「ミャンマー」と言い換えてもほぼ同じです。
実は、これらの3か国の一人当たりGDPはほぼ同じだからです。
実際の進出のためには、それぞれの国情の違いを考慮する必要があります。

先ず、ラオスとの違いですが、ラオスは社会主義国で、自由な経済活動が認められていません。
一方、カンボジアは実は立派な資本主義国で、会社を作って人を雇って農園を運営するのも一切自由勝手にできます。

ミャンマーとの違いですが、ミャンマーはまだ軍事政権から自由化が始まったばかりで、いたるところに障壁があります。
例えば、通貨の兌換や海外送金も自由にはできず、折角苦労して働いて現地通貨チャットを貯めこんでもミャンマー以外では使えませんし、ドル・円にも中々替えられず、仮にチャットをそのまま海外に持ち出しても紙屑同然ですね。

一方、カンボジアでは、通貨は(現地通貨リエルもあるが)事実上アメリカドルなので、働けばアメリカドルが得られ、海外送金も原則自由ですので、違いは歴然です。

従って、やはり「カンボジアなんか」になる訳です。