カンボジア農業プランテーションの紹介

2014年2月28日

私は、2011年にカンボジアでCedar Farmという会社を設立して、農業プランテーションを運営しています。

当社のプランテーションは以下の3種類になります。
-天然ゴム  プランテーション @クラチェ州スノール郡
-胡椒    プランテーション @ケップ特別市、カンポット州
-キャッサバ プランテーション @クラチェ州クラチェ郡

天然ゴムプランテーションは、今から丁度3年前に70ヘクタールの若木の植わっている土地を買って始めました。現在は木も育って、60%の木でタッピングという樹液採集ができるようになり、天然ゴム価格の暴落(3年前の半値)にも収穫量の増加で対応して運営しています。
以下は、タッピングの様子で、下の皿に入っている白いものがゴムの樹液です。

胡椒プランテーションは、カンボジア南西部のケップ特別市にある13ヘクタールの農地で、昨年4ヘクタール若木を植えて開始しました。来年2~5月に最初の収穫ができ、その後約25年間に渡って毎年同時期に収穫できます。
今年は同じ農地の植え付けを増やすとともに、カンポット州チュック郡で30ヘクタールの農地を入手して胡椒を植え付けます。カンボジアでは大半の胡椒農家は0.5ヘクタール以下なので、我々はかなり大規模な部類に入ります。
また、当社は「カンポット・ペッパー協会」に所属しており、世界的ブランドの「Kampot Pepper」を名乗ることができます。
以下は昨年12月に撮った胡椒若木です。

キャッサバプランテーションは、クラチェ州の州都クラチェから35Kmの土地に今年は250ヘクタール キャッサバを植えます。
キャッサバ(Cassava)は、アフリカ、東南アジアで広く栽培されるイモの一種。イモはほぼ純粋なでん粉で、タピオカ等の食用、家畜飼料、バイオエタノールの原料になります。カンボジアのキャッサバは主にタイ、ベトナム経由で中国に運ばれて消費されますが、中国の食糧事情がひっ迫しているので高値で取引されています。
カンボジアの平均収穫量は、1ヘクタールあたり10~20トンですが、タイの専業農園では30~40トンに達します。そこで当社はタイから多収量品種と栽培技術を導入し、昨年約1ヘクタールの試験栽培を行いました。結果は従来10トン程度収穫の土地で30トン以上の目途ができました。
下の写真は試験栽培したキャッサバの大きい方のイモです。本来11か月育てますが、7か月育ったところで1本で7Kgのイモが出来ました。1ヘクタールに1万本植えるので、全部がこの大きさだと70トン採れる皮算用ですが。。。

今後は、これらの農園の開拓の進み方が分かるようにレポートしていきます。