キャッサバ・プランテーション開拓 最初の一歩:お供え儀式編

2014年3月10日

キャッサバ・プランテーション開拓の模様をレポートします。
キャッサバ・プランテーションは250ヘクタールですが、現時点で150ヘクタールが原野、100ヘクタールが原生林の状態です。これを4月のキャッサバの苗植え付けまでにきれいに畝のある畑にしなければなりません。
正にアメリカの西部開拓さながらに原野、原生林を切り開くのですが、やり方は以下の様になります。
1.土地の神様にお供えをして開拓の無事を祈る。
2.開拓拠点、即ち従業員宿舎、倉庫、トラクター・トラック置き場を作る。
3.原生林をブルドーザー、パワーショベルで木をなぎ倒し、抜根して、原野の状態にする。
4.原野を大型トラクターで耕作して、小木や草を取り払う。
5.更にトラクターで耕作し、土を細かくする。
6.最後に、肥料や除草剤を撒いてからキャッサバを植える畝をトラクターで作る。
今時点では、上の1.が済み、2.~4.までを並行して行っています。

1.お供えは、カンボジアでは大変に重要です。なぜかというとこれをしないで土地を荒らす(開拓する)と、土地の神様が怒って災いすると考えて、ワーカーが働かないからです。
昨年2月に我々のケップの胡椒農園を開拓した際に、夜中に突然無人のトラクターが動き出し、ワーカーが逃げてしまった事件がありました。その時は慌ててお供えをして開拓を再開しました。

さて、今回のお供えは112.5ドルの上等な豚の丸焼きで、以下の写真の店で買ってきました。丸焼き用の窯には蓋がしてあります。このような豚の丸焼き専門店はクラチェ市内に少なくとも2件あります。

そして、以下がお供え儀式の模様です。最初に私がお線香をあげてからマネージャー達が続きます。 

そのあとは、当然宴会になりお供えの上等の豚をみんなでおいしく頂きます。

因みに豚をさばいている様子です。

更に蛇足ですが、農園には当然電気も来ていないので、冷蔵庫代わりに飲み物は氷で冷やします。以下は氷を買っているところですが、おじさんが袋に入れようとしている大きな1塊で1.25ドルです。

長くなりますので、2.開発拠点については次の記事にします。