[追記あります] 苗植え付け、水害対策との3面作戦を強いる雑草対応

2014年6月30日

我々がキャッサバの苗植え付けに追われている間も自然はその手を休めてはくれません。水害だけではなく、雑草も猛烈な勢いで生い茂ってきました。

<雑草>
下の写真は、実は荒地ではなくキャッサバの植わった畑です。白矢印のキャッサバが見えます。

キャッサバを植えた時には目立たなかった雑草がすっかりキャッサバを圧倒しています。
つまり、雑草の成長速度が幼いキャッサバの何倍も早いために、1か月足らずでこのようにキャッサバを覆ってしまいます。
雑草に埋もれると、キャッサバは日光を求めて上に伸びて細長くなり、そのうち葉が縮んできます。


上の写真は、雑草に埋もれて細長くなった状態のものです。(雑草を取り除いた後)
このように、雑草が茂ってしまった場所が約10日前には、80ヘクタールもありました。

何とかすぐに対応しなければならないのですが、雑草への対応方法は、大きく分けて3種類あります。
1.農薬を散布する。
  農薬は、無差別に植物を殺すGlyphsote 48%(通称RoudUp)を使います。安くて非常に効果が高いためです。但し笹にはあまり効きませんが。これを散布する場合には、地上5cm程度からかけてキャッサバにはかからないように注意します。但し、キャッサバが極若い場合には、キャッサバにも被害が出るために使えません。

また、この散布をする人にも影響がでるため、女性には散布させません。実際撒いてみると気持ち悪くなることがあるので、最近は撒く人は皮膚を晒さないように完全防護服です。下の写真はまだマスク・手袋をしていない時期です。

農薬散布は、1ヘクタールを大体1日2人でできるので、非常に人件費が安上がりにでき、しかも早いのでなるべくこれで対応したいのですが。。

2.人手。 チョッカと呼ばれるクワを振るうまたは、刈払機を使う。
  キャッサバを植えてまだ時間がたたず大きくなっていない場合には、農薬を使えないので人海戦術で除去せざるを得ません。ただ、このやり方は相当の人件費と時間がかかります。最初は27人がかりで1日2.5ヘクタールしか終わりませんでした。これは、チョッカと呼ばれるクワで根っこから除去するやり方でした。これでは1か所除去している間に2か所の雑草が茂ってしまうので、追いつきません。下はチョッカでの除草の様子。

チョッカ(クワ)は彼らの持ち込みですが、あまり良いものを使っていないので速度があがりません。
そこで、1個5ドルほどの性能の良いものを支給したところ、場所が違うので一概に比較はできませんが、約50%ほど速度があがりました。
ところが、それにも問題が起こります。性能がよいチョッカが次々と無くなってしまうのです。カンボジアのワーカーのモラルの問題ですが、今は無くなるのに目をつぶってスピードを優先しています。

もう一つのスピードアップは、刈払機を使うことです。(以下の写真)

これは根っ子までは取れませんが、取りあえず茎や葉を取り除くスピードは速いので、これも平行して投入しています。

3.農薬+人手
 農薬は使うが間違ってもキャッサバには掛からないように、キャッサバの近く(20-30cm)にはかけない。キャッサバの近辺は農薬ではなくて人手で雑草を除去するというやり方です。極若いキャッサバにも適用でき、全て人手でやるよりも少ない人件費、早い速度でやることができます。
しかし、本当にキャッサバにかけないように徹底できるのかが課題です。

その他の方法として、盾のようなもの(木の板など)でキャッサバを隠して農薬がキャッサバに掛からない様にして農薬散布するやり方もありますが、両手が使えるように、スプレイマシンを手動ではなく電動にする必要があります。但し電動の場合にはバッテリー切れになった時にワーカーが遊んでしまうことがよくあるので、これも決定打ではありません。
中々決定打がないですが、上記1,2,3の方法を組み合わせて最適解を探そうとしています。

10日前には80ヘクタールあった雑草地帯も、現在はあと40ヘクタールまで追い込んできました。しかし、一旦除草した場所もまた雑草が復活してきます。キャッサバが大きく育って地面を覆い、雑草に日光が届かなくなるまで戦いが続きます。

<追記>
雑草の除去方法でごく最近現場が効率的と考えだしているのは、なんと草刈鎌です。
これまでは、農薬を使わない場合は、極力根っ子まで取りたいので、チョッカというクワでの掘り起こしがメインのやり方でした。(本文の写真参照)
しかし、草刈鎌はチョッカの何倍も速いので、先ず草刈鎌で地上部分を素早く除去します。すると空間が広く空くので、その後農薬を撒くのもかなりスピードがでます。地下に残った根は鎌で切った後に農薬で退治する、という寸法です。使う農薬は、RoundUpという万能薬(Non Selective)で茎や葉の一部にでもかかるとわずか15秒ほどで根に達して枯らしてしまいます。

因みに、刈払機の大量導入はカンボジア人ワーカーの取り扱い方では、事故の恐れが大きいので断念しました。日本でも正しい扱い方をしない為の事故が相当数起きています。