2015年2月10日
先日の記事(キャッサバ農園の火事)で、弊社のクラチェ州のキャッサバ農園の火事の話を書きました。周辺のジャングルの放火が燃え広がって、弊社の農園の一部を焼きました。
前回は、周囲のジャングルからの飛び火が強風のために道路を越えて、農園のキャッサバの間の枯草に移って2.5ヘクタールを焼きました。
1月最終週になって、近くのジャングルで火事が相次ぎました。ジャングルの中で孤立して生活している「森の民」が、木材の違法伐採や、野生動物の狩りの為に次々に放火をしているようです。
この「森の民」は、カンボジア人の一部のグループで、ジャングルの中で生まれ育ち勿論学校にも行かずに、外の世界の法律や制度を知らずに、自分達の論理と都合のみで動いています。
彼らのジャングルへの放火を止めさせることはできないので、農園に飛び火しないように自衛する手段を取るしかありません。そこで、農園の外側に面した部分の枯草をなるべく取り除く様にし始めました。
ところが、1月末に今度は、農園の中心部に放火されてしまいました。
火事は、中心部5ヘクタールを焼きました。前回同様、地上の茎と葉が焼かれて炭になってしまいました。
幸いなことに、我々が収穫するイモは地下にあるので被害を免れましたが、地上部が死んでいるので1週間程度で収穫してしまわないと、イモもダメになります。
この農園中心部への放火は、目撃者がいないので断定できませんが、やはり「森の民」の仕業の様です。
周囲のジャングルには、ウサギ、鹿、イノシシ等の野生動物が豊富なので、狩りの為に農園に入って来て放火したとみられます。今後農園内も厳重に警戒せざるを得ない状態です。
そうこうしている間に、今度は国道から農園に続く道の丸木橋が放火で焼失しました。
上の写真は、川底から焼失した丸木橋を撮ったものです。乾季で川に水が無くなり川底に降りられるのですが、橋の残骸が中央に見えます。
この火事のために、国道から農園にトラックが通れなくなり、キャッサバ収穫にストップがかかりました。
橋の横から川底を通るバイパスを大至急作って、交通を確保しました。4月中旬の雨季になると川に水が戻って来るので、バイパスが使えなくなります。それまでに丸木橋を再建する必要があります。
火事との戦いは、まだまだ続きそうな見込みです。