カンポットペッパー農園記事(その5)

新胡椒農園の若木

 前回の記事で、今年増やした新胡椒農園で水不足を解消するために、井戸を掘ったことをご紹介しました。

 今年は、9月にこの農園の2ヘクタール、3000本の添え木に苗を新たに植えました。

 上の写真は、植えた直後のものです。1年経った若い木の枝を切って苗として植えるのですが、植えた直後数日は本体から切り離されて何とかサバイバル出来るかどうかの瀬戸際なので、ぐったりした様子になりました。

 全体の数%は、新しい土地に根を張れずにサバイバルできず、黒くなって死んでしまいます。

 死んでしまった苗は新しいものと取り替えますが、多くの苗は無事にサバイバルを果たして、今後の木の幹をなる新芽を出します。

 上の写真で、指で押さえているのがその新芽です。
植え付けから丁度2か月経った現在の新農園の様子です。

 全体に新芽が大きくなってきています。添え木の下部の緑の濃い部分は元の苗、黄緑の部分は新しく育ってきた茎と葉です。
 この時期には、コウモリの糞の肥料を与えます。胡椒の根の上の部分の黒い粉のようなものがコウモリの糞です。

 コウモリの糞はこの‘カンポット・ペッパー‘に独特の強い風味を与えます。このコウモリの糞は州内の山にある洞窟から採集されます。

 さて、添え木1本を見ると、下の写真のように新芽が大きく育って来ている様子が分かります。

 新芽が伸びると、ワーカーが木の皮からできた紐で添え木に巻き付けていきます。今後はその作業に追われます。来月には50cmほどの高さになります。

 

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