2014年6月24日
弊社のキャッサバ・プランテーションでは、苗の植え付けも残り20%になり、競馬で言えば第4コーナーを曲がってムチが入ったところです。
ところが、既に植え終わった場所では水害と雑草が繁茂して来ており、我々を植え付けに専念させてくれません。
<水害>
週に2-3回のスコールの為に、下の写真のような状態になった場所がところどころに出てきました。
黄色矢印のキャッサバが水没しかけています。1-2日のうちに水を抜かないと被害がでるので、迅速な対応が必要です。また、毎日農園中を見回ってこのような水没箇所をすぐに発見することも基本です。
この場合、水は白矢印の排水溝に沿って流れ出すべきなのに、水の行き場がなく溜まってしまっています。
実は排水溝は、道路の両側に掘ってあるので、下の写真の黄色矢印のように道路に溝を掘り両側の排水溝をつないで、低い方に水を流してしまう方法があります。この写真の例では白矢印の箇所から水が抜けていきます。
この黄色矢印の溝の上には、丸太で橋を架けて道路が通れるようにします。
橋を架けている途中はこんな感じです。
橋ができると以下のようになります。
現在のところ、橋が必要な個所は23ケ所で、そのうち11ケ所の橋ができています。一時橋作りに必要なパワーショベルが故障して、橋作りがストップしていて最近再開したばかりでしたが、先日パワーショベルの運転手が交通事故を起こしてまた動けなくなりました。次々と色々なことが起こります。
下の写真の様に、橋を作らずに白矢印の排水路を掘って水を逃がす場合もあります。いずれの場合もパワーショベルが必要で、今後スコールの頻度が増すと更に迅速な対応が必要になってきます。
下は、当農園のパワーショベル
パワーショベルは、この大きさのものを買うと15年使用程度の中古でも3万ドルはしますので、今年は予算が無く、当初は私も雨季に多発する水没対応をどうしようかと悩んでいましたが、ひょんなことからパワーショベルを使えるようになりました。
というのも、始めに我々がこの土地を借りてキャッサバ栽培を始めるにあたり、土地のオーナーが開墾までを行う約束になっていました。 ところがオーナーが資金繰りに窮して、「開墾のためのガソリン代を貸して欲しい」と言ってきたので、「今後パワーショベルを使わせてもらえるのであれば、お金を貸しますよ。」ということで合意した訳です。
今後7月中旬から毎日雨が降る本格的な雨季に入り、パワーショベルも増々活躍してもらうことになります。