2014年6月11日
前々回の記事で、弊社のキャッサバ・プランテーションの笹の駆除に苦戦中とお話しました。
その結論として、
1.まだキャッサバを植え付けていない場所は、トラクターで2回耕作することで、笹を根ごと掘り起こして根を強烈な日光に当てて殺す。
2.既にキャッサバを植え付けた場所は、人海戦術で笹の地上部分だけを刈り取る。根が残っているため再生して来るが、その時には既にキャッサバが地面を覆っていて、日光が笹に届かないために成長できない。
そこで、キャッサバをまだ植え付けていない場所についは、上記1.の様にトラクターの2回耕作を開始しました。
大部分は既に、1回目のトラクター耕作を終えていて、笹の根は半分掘り起こされた状態になっています。(下の写真)
そこで、2回目は前回と垂直方向にトラクターで耕作して、まだ地中にある側の根を地上に引きずりだす作戦です。
ところが、ここで困った問題が起きました。
実は、トラクターで耕作するには2通りの方法があります。トラクターの後ろに付ける耕作機を3Diskにする方法と7Diskにする方法です。
3Diskとは、下の写真のように耕作機の円盤(白矢印)が3枚あるもので、深く耕すことができます。
笹を根ごと地上に引きずり出すには、この3Diskで深く耕す必要があるのです。
ところが、深く耕すためには土の抵抗が大きいのでその分多くの力をかける必要があります。そのため雨が降ってぬかるんだような土ではタイヤが空回りして、中々進みません。
最近、我々の農園では1週間に2回は激しいスコールが降るので、土が緩んだ状態になっていて、3Diskではトラクターが進まなくなってきました。
実際、最近は1日1ヘクタール程度しか進まず、これでは遅くて実用になりません。
そこで、仕方がないので、7Disk方式に変更しました。下の写真のように耕作機に円盤が7枚付いています。
この7Diskでは、1日4-5ヘクタール耕作できます。但し、あまり深くは耕せないので、笹の根はあまり地上に引きずりだせません。
しかし、キャッサバを植え付ける為には2回目の耕作を早く終える必要があるので、苦肉の策として7Diskを使いました。勿論、スコールの間隔があいて土が乾いて来れば3Diskも使います。
7Diskを使う場合には、笹がまだまだ残った状態になるので、今後笹が再生してきます。その時には人海戦術の刈り取りが必要になってきます。笹との戦いには中々妙案はありません。
苗植え付けのための戦いは、まだまだ続きます。