乾季の天然ゴム農園

2015年2月22日

弊社のKratie州Snoul郡にある天然ゴム農園も乾季の真っ最中で、雨季にはなかったことが色々起こります。

先ずは、タッピング(樹液採集)の休止です。
この辺りでは12月後半から2か月ほどほとんど雨が降っておらず、土壌も乾燥してゴムの木も水が吸えません。そこでゴムの木は一旦葉を全て落とします。

そうなると、タッピングしても樹液が取れなくなり、ゴムの木を傷めるだけになるので、タッピングを休止します。
今年は、2月初旬にタッピングを止めました。
タッピングを止めた後は、樹液採集皿を木から外して洗っておきます。(下の写真の白矢印)

また、下の写真の白矢印のようにタッピングした場所に保護用の油を塗っておきます。

その後、ゴムの木は再び葉を付けます。今は天然ゴム農園にとっては丁度新緑のシーズンになります。

天然ゴム農園の従業員にとっては、この時期タッピングが無くなり、用具の清掃程度しか仕事が無くなります。経営者にとっては、2か月間も仕事をしないのに給料を払う必要があるので、頭が痛い季節です。一旦解雇してしまうと、雨季になってタッピングを始める時に必要なスキルのある従業員が集まらないのです。

そこで、この時期にはキャッサバの収穫とドライチップ作りをやってもらいます。実は、ゴムの木を植えていない場所に5ヘクタールほど昨年5月にキャッサバを植えておいたのです。
この時期には、雨がほとんど降らないのでキャッサバを薄切りにして天日で乾かすドライチップ作りに最適です。

ここは、Kratie郡の250ヘクタールのキャッサバ農園と違って小規模なので、トラクター等を使わず全て人手作業で収穫します。

さて、2か月間の農閑期にも従業員を解雇せずに抱えておくメリットは他にもあります。
乾季には、Kratie州ではジャングルやその周辺で火災が多発します。弊社のキャッサバ農園も度々被害にあっています。
実は、この天然ゴム農園は今月に入って2度ほど火事になりかけたことがあります。隣の農園で枯草を焼くために付けた火が燃え移ってきたのです。

その時には、夜中にも関わらずマネージャーの号令で全員飛び起きて、消火活動にあたり農園を守りました。
雇用を保証することで、従業員に自分の農園だという意識を持ってもらえる訳です。

乾季は4月中旬のクメール正月頃に終わり、再びタッピングが始まります。