キャッサバ・プランテーション開拓 最初の1歩: 拠点建設編

2014年3月11日

キャッサバ・プランテーション開拓の手順は以下のようになります。
1.土地の神様にお供えをして開拓の無事を祈る。
2.開拓拠点、即ち従業員宿舎、倉庫、トラクター・トラック置き場を作る。
3.原生林をブルドーザー、パワーショベルで木をなぎ倒し、抜根して、原野の状態にする。
4.原野を大型トラクターで耕作して、小木や草を取り払う。
5.更にトラクターで耕作し、土を細かくする。
6.最後に、肥料や除草剤を撒いてからキャッサバを植える畝をトラクターで作る。
前回はこのうちの1.お供え編を書きましたが、今日は2.拠点建設について書きます。

拠点は先ず、ワーカーの宿舎建設から始めます。
この土地は、クラチェ市内から35Kmも離れた原野にありますので、ワーカーはここの宿舎に泊まり込みます。既婚者も多いですが単身赴任または、家族も連れて来て暮らすわけです。
現在の宿舎は建設中ですが、以下の写真の状態です。

木造で屋根はトタン、ご覧のように風は十分通るので中々涼しいです。実はこの家は我々の手作りで、木材とトタンを買ってきてマネージャーの指揮下ワーカーが作り上げます。下は横から見たところです。

ここには、現在アシスタント・マネージャー以下9人が住み込んでいます。水は飲料は20リットル・ボトルですが、シャワー用は井戸水をくみ上げて、上の写真の右側の5000リットル・タンクにためて使います。食事は専属のクッキングおばさんが3食作ります。食事代は1人で1日3食食べて1.3ドル、130円ほどです。食事は基本的に毎食ご飯とおかず2品。米、肉、魚、野菜はクッキングおばさんが週に1-2回クラチェ市内の市場に買出しに行きます。
下はクッキングおばさんの写真です。

トイレも自分たちで作ります。赤レンガを重ね、便器をセメントで取り付けます。

実はトイレには厳しい法令があって、尾籠な話ですが、垂れ流しは厳禁、以下のような土管で容器を作り、汲み取り式にします。

ここは、人里離れているので電気は来ていません。そこで毎日日暮の6:30PMから2-3時間だけディーゼル発電機で発電します。井戸水もこのタイミングでポンプを回して汲み上げます。
以下は発電機です。少し奮発してクボタの新品を1350ドル出して買いました。

蛇足ですが、3年前から運営している天然ゴム農園から犬3匹と鶏、アヒルが分家して引っ越してきました。魚の池も作ったので、タイに似た味の淡水魚ティラピアも大量に養殖する予定です。
以下は鳥小屋です。

更に蛇足ですが、この土地は原野の真ん中なので、野生の鳥やイノシシ、鹿などが豊富です。ブルドーザーで開墾している人たちは、夕方になると鳥打に出かけます。アシスタント・マネージャー君が野生の鳥をもらってきました。

次回のブルドーザー、トラクター開拓編に続きます。。。